COLUMN

調光フィルムSILF(シルフ)のコラム記事です。

ホテルの浴室にも採用される防水規格を取得|調光フィルムSILF

調光フィルムは、その機能性を評価されオフィスや医療機関で導入されるケースが多い中、近年、合わせガラスタイプで防水規格を取得し、ホテルの浴室・洗面室のような水がかかることが前提の場所でも導入が可能となりました。

今回は電子シェードがなぜ水廻りにも採用されているのか、その機能と魅力について解説します。

ホテルの浴室でのSILFの導入実績

調光フィルム「SILF」は、スイッチ1つで透明・白濁の状態を切り替えることが可能です。
既存のガラスにフィルムを貼るタイプと、合わせガラスタイプの2種類があり、開放感を保ちながら、必要に応じてプライバシーを守る効果を発揮します。

ホテルの浴室に採用されたケースでは、SILFはどのような効果を発揮するのか具体的な例を挙げて紹介します。

機能と魅力① 快適な環境の実現

近年、高級ホテル・外資系ホテル・高級旅館では、浴室や洗面エリアとベッドルームが隣接した間取りで、浴室をガラス張りにするデザインがトレンドです。ガラス張りにすることで、浴室から見た空間の広さを感じることができます。

またホテルだけでなく、デザイナーズマンションや個人宅の浴室にも取り入れられています。

浴室とベッドルームに面する部分のみをガラスにしたり、浴室と洗面所の仕切り部分をガラスにしたりと、設計者ごとにさまざまなガラスの取り入れ方があります。

開放的に使うシーンと、プライバシーを守るシーンの切り替えをスイッチ一つで可能にする調光フィルムが採用されています。

ホテルの浴室でのSILFの導入実績

機能と魅力② プライバシー保護と視覚制御

SILFはシーンに合わせて透明・白濁を切り替えられ、白濁状態にすることで、見られたくない時の視線を遮断できます。

同室の人への配慮、急な来客時や、頼んでいたルームサービスが来た際なども、ボタン1つで透明から白濁に切り替えられ、慌てずに対応が可能です。

機能と利点③ 高品質なデザインとブランド価値の向上

ガラス張りの浴室には、高級感やおしゃれなイメージがあります。ただ高級感を演出するだけでなく、視覚的にも広く感じることができるため、開放感につながる効果があります。

ホテルや宿泊施設で浴室・洗面室の機能がハイスペックであることは、お部屋の高印象に直結します。宿泊者の多くはお風呂に期待する傾向があります。ご希望のイメージやコンセプトに合わせてガラス面をカスタマイズすることで高級感を伴い顧客満足度につながる空間となります。
高級感やオリジナリティがある浴室作りで、リピーターや新たな宿泊者につながる様、お役に立ちたいと考えています。

高品質なデザインとブランド価値の向上

SILFがホテルの浴室に採用された理由

調光フィルムは浴室に向いた機能を持っていますが、実際に浴室で使用されるにはクリアすべきポイントがいくつかあります。
ここでは、SILFが浴室で導入される理由について解説します。

防水規格を取得している

電子シェードは電気を使用することで透明・白濁に切り替えられる電子ブラインドです。言い換えれば、電源との接続が必要な電気製品です。このため、対策をしないまま水がかかると劣化・故障・動作不良・外観不良が発生します。
一方で、近年のご要望は浴室で採用したいという声が多くございました。そこで、SILF合わせガラスタイプは完全水没にも耐えられる、防水規格IPX7を取得しました。
IPX7(浸水に対する保護等級)とは、水深1mのところに機器を沈め、約30分間放置して取り出したときに、機器の機能が動作することを意味します。
IPX7試験の合格により高い防水性と安全性があることを確認しました。浴室のような水廻りでも安心して取り付けられます。

防水規格を取得している

透明・白濁を利用者が変更できる

人気のガラス張りの浴室ですが、「恥ずかしい」と感じる人もいらっしゃいます。
1人で宿泊する場合はガラス張りでも支障はありませんが、複数人で宿泊する場合や来客者がある予定では、ガラス張りの浴室の利用時に外部からの視線が気になり抵抗を持つ方が多大数です。
SILFを取り入れているホテルなら、入浴時は白濁に切り替えできます。もちろん透明な状態でも入浴でき、宿泊客がシーンに応じて一瞬で透明・白濁を切り替えられます。この自由度が浴室で調光フィルムSILFを採用いただいた理由の一つです。

透明・白濁を利用者が変更できる
透明・白濁を利用者が変更できる

マウスオーバーでON/OFFが切り替わります。

タップでON/OFFが切り替わります。

カーテン・ブラインドが不要で掃除効率が上がる

ガラス張りの浴室で必要に応じて外部からの視線を遮りたいと思った場合に、カーテンやブラインドで可能です。しかし、それらの導入では、カーテン交換やブラインドルーバー清掃など工数の多いメンテナンスが必要となります。
浴室の高級感を維持するためには、透明感のある清潔な空間に保つことが重要です。ガラス張りの浴室は、水垢や汚れがつきやすい場所です。
合わせガラスタイプは、通常のガラス清掃と同様のメンテナンスです。スキージーを使い一気に水滴を取り除くことが可能です。ガラスを透明の状態で清掃することで、汚れに気づきやすく効率的に清掃が行えます。
ホテルでは宿泊者がチェックアウトする度にプロの清掃が入りますが、自宅に取り入れる場合は清掃が行き届かないケースもあります。そういった想定の場合は、ガラス面にコーティング剤を塗っておくことで汚れの付着を防ぐ方法があります。

カーテン・ブラインドが不要で掃除効率が上がる

省エネ設計

SILFは定格電圧AC50Vの低電圧で動作します。約8時間電源を入れ続けても、1㎡あたりの電気代は約1.0円です。

隣接する部屋の様子が分かる

浴室を透明にしておくことで、入浴中でもリビングの様子が分かります。
リビングから子どもが入浴する様子を確認できるため、小さな子どもがいる家族でも目を離すことなく入浴できます。
ホテルなどの宿泊施設の場合は、チェックアウト前に浴室に入ることなくリビングから浴室の忘れ物がないか確認できます。

高級感の演出に

高級感ホテルで浴室・化粧室をガラス張りにすることは、お部屋に入った時の特別感の演出に有効な手段の1つでしょう。
ラグジュアリーな雰囲気のインテリアと相性がよいため、浴室内の空間とリビングのインテリアのコンセプトをつなげることで一体感のある空間を作れます。
バスタブのある空間とシャワーブースが別に設けられた海外ライクな配置では、シャワーブースだけ調光フィルムで視線コントロールするケースもあります。

SILFの選択と導入におけるポイント

ホテルの浴室にSILFの導入を検討する場合、計画時にどのような点を考慮されているのでしょうか。ここでは実際にあったエピソードを解説します。

庭を見せるために採用

客室の面積が十分に取れない場合、バスルームをガラス張りにすることにより、仕切りとなる「壁」を薄くすることができ、その分室内が広く使えるようになります。開放感や明るさにもつながり、バスルームの向こうにある景色を室内に取り込んで見せることが可能です。
部屋に入った時、お風呂越しでもお庭が見えるように、という間取りで採用されたケースがあります。

条例対応もあり採用

宿泊施設には、旅館業法や風俗営業法によって審査される項目があります。
旅館業法の営業許可は、各自治体の保健所が窓口になります。
建物の構造や設備、衛生管理の基準は法律や条例に基づいて規定されています。それらの規定をクリアしなければ許可がおりません。
お風呂が全てガラス張りであることに対する使用時のルールが行政より指導され、調光フィルムを採用することで許認可への条件をクリアしたケースもあります。

まとめ

SILFは公的試験IPX7に合格した防水性能を持ちます。電気を使うフィルムの設置に向いていないと思われがちな浴室のような水回りでも安全にご利用いただけます。
浴室・バスルームの要望・施工範囲・予算は皆様それぞれです。
お気軽に、施工方法や概算金額をお尋ねください。
実物のサンプルもございます。透明感や白濁感を実際に見てご検討ください。

マウスオーバーでON/OFFが切り替わります。

タップでON/OFFが切り替わります。

マウスオーバーでON/OFFが切り替わります。

タップでON/OFFが切り替わります。

お問い合わせはこちら

株式会社正興電機製作所 オプトロニクス

東京支社〒101-0031 東京都千代田区東神田2丁目5番12号
TEL03-5835-1011 FAX03-5835-1014
本社〒812-0008 福岡県福岡市博多区東光2丁目7番25号
TEL092-473-9082 FAX092-473-9065
古賀事業所〒811-3197 福岡県古賀市天神3丁目20番1号
TEL092-943-7424 FAX092-943-6560