
COLUMN
調光フィルムSILF(シルフ)のコラム記事です。
調光フィルムは、ガラスに貼ることで、「見えるガラス、見えないガラス」両方を実現する製品です。今回は調光フィルムの原理や役割、導入メリットなどについて説明します。
調光フィルムとは電気のオン/オフで、透明・不透明が切り替わる特殊なフィルムのことです。二枚のフィルムの間に液晶層を挟み込んでおり、電気を流すことで、液晶分子が揃ったり不揃いになることで、透明・不透明を実現します。これが調光フィルムの原理です。
カーテンやブラインドを付けたときのように閉塞的な印象にならず、スッキリとした空間に仕上がります。
オフィスや店舗の窓ガラスにもよく導入されており、プロジェクターからの映像をリア投影することも可能です。
調光フィルムが持つ役割には、以下が挙げられます。
部屋の内部にいる人の匿名性を高め、機密事項のやり取りがなされる会議を外から見えないようにできるため、役員室や会議室で重宝されています。
また、会議室にスクリーンを置かず、不透明状態の調光フィルムにプレゼンテーション資料を映し出すという方法がとることも可能です。
調光フィルムの設置が推奨される場所としては、以下があげられます。
外部からの視線を遮断して、内部の情報を守れることと、開放感を持たせることの双方ができるため、プライバシー保護や機密保持の観点において調光フィルムの採用は効果的です。
また、透明ガラスの状態と不透明な状態を瞬時に切り替えられるため、必要に応じて使用方法が変わる部屋とは相性がよいといえます。
マウスオーバーでON/OFFが切り替わります。
タップでON/OFFが切り替わります。
SILFとは、株式会社正興電機製作所が製造している、国産の調光フィルムのことです。オフィスや会議室だけでなく、病院や浴室、アミューズメント施設などさまざまな場面で活用されています。
ここでは、国産の調光フィルムSILFが持つ特徴から使い方、関連するよくある質問まで、包括的に解説します。
SILFは、国産ということの信頼感から、多くの人に選ばれる調光フィルムです。
ここでは、SILFが持つ特徴について解説します。
SILFは国内で生産されている調光フィルムです。国内の基準を満たして作られている高品質な製品で、万が一のときや、メンテナンスやアフターケアの際にも、国内のやり取りで済むことも強みで、安心した使用が可能です。
設置後、取り換えをするまでの期間が長期間になることを想定し、正興電機はSILFに耐久試験として、10年相当の加速劣化試験を実施しています。
加速劣化試験とは、製品を過酷な環境下に置き、意図的な劣化を進めることで、経年劣化や消耗の具合を検証する試験のことです。
試験を経た製品化されているため信頼度は高く、施工方法も含め設置後10年は安心し使用できる想定で販売しています。
製品の補償は1年間です。
SILFは低電圧(50V)で動作する、環境と電気代負担に優しいエコ設計です。
低電圧のため、万一のときでも二重の安全の機能で、漏電と感電から守ります。
電気代の目安としては、1日に8時間通電をさせた場合、1平方メートルあたり1円の費用が目安です。
SILFは、電源をオフにしている状態だと不透明、電源をオンにしている状態だと透明になります。
不透明設定時の白濁色はシルクのような、柔らかく上質な白を意識したフィルム作りをしています。透明時の高いクリア性と、不透明時の美しい白色のコントラストが特徴です。
優しい白色であるため、広範囲に設置しても、圧迫感のない柔らかな印象の空間を演出できます。
様々な開発を重ねることで、SILFは第4世代まで改良が進んでいます。
自社比較でも、以前に比べて透過性が高くなってきています。
視野角が広くなったことにより、大面積で斜めから見た際のくすみも低減してきました。
そのため通電時にはガラスに近い透明感を、非通電時には、フィルムの白を優しく艶やかに見せる空間になります。
SILFの強みは主に、以下の5つにまとめられます。
カーテン・ブラインドと比較して調光フィルムの設置は部屋の印象に高級感を持たせます。
SILFには2種類のタイプ、貼るタイプと合わせガラスタイプがあります。
貼付タイプは既設のガラス面に後から貼り付けることも可能なフィルムで、曲線のあるガラスにも貼れるという強みがあります。合わせガラスと比べて透明感が高いという特長を持ちます。
合わせガラスタイプはフィルムの両面を、2枚のガラスで挟むように保護しているものです。清掃がしやすく、防水機能があります。
SILFの導入方法は以下の通りです。
購入前の段階で、導入予定箇所に導入した際の概算の金額を提示します。
「あったらいいかも」に対してのサポートを初期に得られやすく、初めて導入する場合もご検討頂きやすいように問合せ対応を行っています。
最初は概算で費用感を知っていただき、全体の予算が確定してくるタイミングで、設置の面積や施工方法をお打ち合わせ致します。
予算に合わせて、施工案をご提案することも可能です。
SILFを活用した空間の事例を、3つご紹介します。
SILFの白濁モードで視線コントロールやスクリーンとしての使用、SILFの透明モードで見通しや景色の良さを利用した事例です。
オフィスや会議室では以下などを目的として設置されます。
天井側から床側まで全面にSILFを貼る場合は完全な保護空間となりますが、人の膝の高さから上の部分のみ、ガラスの高さの中で必要な部分のみ調光フィルムを設置する施工も可能です。
完全に閉ざさない空間にすることで、心理的な安心感を与える場合があります。
逆に「見せる」方を意識することで、社内の活発なやり取りを促すことも可能でしょう。
工場やショールームでのSILF設置は、見学者に見せたい場所だけを見せる、見せたい時間だけ見せるようにコントロールできることが利点です。
外部の人が入ってくる可能性が避けられない場所での視線コントロールに重宝されます。
非公開にしたい部分と、公開したい部分を、同じ場所で共有できるような空間にしたいときには、SILFの導入がおすすめです。
過去の採用事例では、契約の意思があるお客様にしかデータセンター内部を見せないという施主の考えを実現するために採用されたケースもあります。
大型ゲーム機器のガラス面、モニュメントやエレベーター内では、SILFをスクリーンとして使うことで、映像効果を加えられます。
透過して内部が見えることと、目の前のガラスがスクリーンとなり映像効果を狙えること。
このアイデアをうまく使った配置で、観る人を楽しませることができます。
パチンコ・パチスロ・カジノ・アーケードゲームなどのアミューズメント機器にも多数採用されています。
ここでは、SILFについてよくある質問をご紹介します。
SILFの最大サイズは幅1,200mm、高さ3,000mmです。
それよりも大きいSILFを設置したいときは、貼るフィルムの場合は、設置面のガラス上で継ぎ貼りをして、ガラス全体を調光フィルムでカバーすることが可能です。
電極の取り出し位置の検討が必要です。
メンテナンスは軽く湿らせた柔らかい布で、表面を拭くのみで十分です。
SILFは透明電極や液晶分子を細密に使用した商品です。
安全面と品質保証面から、現地でのサイズ変更はできません。
建材用で推奨される環境は、0℃〜45℃の室内です。
貼るタイプの設置面は表面が平らなガラスが適しており、デザインガラスのような凹凸のあるガラスはSILFの貼付面に気泡が生じるため貼れません。
車載用の調光フィルムは別途基準を設けています。
ひとつの場所を、クリアで開けた空間にすることも、内部への視線を遮断することも、スクリーンとして利用することも可能にする調光フィルム。
建材としてはまだまだ高額な製品です。
国内電機メーカーが作る設計思想と製造技術で、調光フィルムのある上質な空間を提供します。
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