DEVELOPMENT

GH液晶(ゲストホスト液晶)の開発

概要

好評のSILFに加えて、新しい調光機能を持つ、GH液晶(ゲストホスト液晶)という新しい光学素子を開発中です。
SILFが透明⇔白濁(散乱)の変化に対し、GH液晶は透過⇔遮光(減光)となる変化が起こります。
この特性により部屋を暗くしたい、眩しさを抑えたい、照明と連動し、室内環境を自動でコントロールしたい等新しい展開が可能となります。

特徴

1.高速応答

透過⇔遮光となる素子には化学反応を利用したエレクトロクロミック素子(以下EC)等が知られていますが、ECが応答速度が数秒~数分かかるのに対し、GH液晶は1秒以下で応答します。

2.大型化、曲面対応

GH液晶はフィルムベースで開発していますので、大型化および局面対応も可能です

3.色のバリエーション

色の濃度は調整可能で、さらに、色素を選択することにより、黒以外の色も製作可能です。

GH液晶フィルム(試作品)

  • 透過率:3%
  • 透過率:42%

光学特性(参考値)

項 目 特性値
透過率 オフ 3%
オン 42%
動作電圧 AC24V
応答速度 1秒以下
動作温度 -20℃~100℃

原理

GH液晶(ゲストホスト液晶)は、二色性色素(ゲスト)と液晶(ホスト)から構成されます。
二色性色素は、軸方向により光の吸収度が異なるため、液晶の動きに追従して透過状態と吸収(遮光)状態を作り出すことができます。

透過

透過

吸収(黒)

吸収(黒)

用途

自動車、列車、オフィスの窓、クルーザー等様々な応用が考えられます。

  • 自動車の窓
  • 列車の窓
  • オフィスの窓
  • クルーザーの窓