COLUMN

調光フィルムSILF(シルフ)のコラム記事です。

調光フィルムSILFの魅力|会議室などに採用するメリットとは

一瞬で透明と白濁を切り替えられる調光フィルムは、プライバシー確保と開放的な空間の両立に活用されています。
調光フィルムSILFの実績で最も多い事例は会議室です。
会議室のガラスパーティションで採用される調光フィルム魅力と、そのメリットについて解説します。

調光フィルムの仕組み

調光フィルムは、電気によるスイッチのオンオフで、透明と白濁を切り替えるフィルムです。
調光フィルムは Polymer Dispersed Liquid Crystal(PDLC)訳して高分子分散型液晶という技術で作られています。

通電時は液晶分子の向きが揃って透明に、電圧をかけていない状態では分子の向きが不揃いとなって界面で光が散乱した状態になるため不透明の白濁色となります。

調光フィルムの仕組み

調光フィルムの種類

SILFの調光フィルムには、貼るタイプと合わせガラスタイプの2種類があります。
それぞれに特徴と利点があるため、用途・目的によって使い分けが可能です。
貼るタイプと合わせガラスタイプの特徴をそれぞれ解説します。

貼るタイプ

貼るタイプのSILFは、既設のガラス面に後から貼り付けが可能なタイプです。
ガラスの上部のみ、中間部分のみの施工も可能です。

フィルムより大きいガラス面に対しては継ぎ貼りで施工することができます。
フィルムの穴あけや切り欠きができるため、テンパードアや開きドアへの取手やヒンジにも対応しています。
合わせガラスタイプより透明感が高く感じるため、オフィス会議室での採用は貼るタイプが主流です。

貼るタイプ

合わせガラスタイプ

合わせガラスタイプのSILFは、フィルムの両面をガラスで挟み、保護しているタイプです。
両面がガラスで保護されているので、破損や傷つきの心配があるケースで採用されます。
機材を携帯した人の往来が多い場合(病院、美容院、歯科医院など)は、合わせガラスタイプを選択されるケースが多く見られます。
合わせガラスタイプは防水規格IPX7をクリアしています。
水の入ったタンクに調光フィルムSILFを丸ごと30分間浸した後正常に動作する試験に合格しています。水の影響を受けないため、結露や清掃時の洗剤吹きかけによる劣化の心配は不要です。調光ガラスの清掃をしやすいことが特長です。

合わせガラスタイプ

調光フィルム採用のメリットとは

調光フィルムには、通常のガラスにはないさまざまなメリットがあります。
用途に応じ透明・不透明(スモーク)を切り替えることで視線をコントロールすることができます。プライバシーを確保する時と、開放感のある空間を見せる時のシーンを一瞬で切り替えます。
調光フィルム採用のメリットについて解説いたします。

用途に応じて切り替え可能

近年のトレンドとして、特にオフィスではガラスの間仕切りが多く採用されています。
ガラスパーティションは、光や視線を遮らずに空間を分けられるメリットがあります。従前のパネル壁は閉鎖的な空間になりますが、ガラスパーティションであれば明るく開放感のある雰囲気を演出できます。特に企業の会議室や応接室などは閉鎖的になりやすいため、ガラスパーティションの採用が進んでいます。
ガラスパーティションを利用することで、デザイン性の高いオフィス空間を演出できます。高級感と重厚感を兼ね備えたデザインが可能なこと、モダンな空間に仕上がること、企業イメージや周りのデザインに合わせやすいことが採用の背景にあります。

一方で、ガラスパーティションはガラス越しに室内・室外の人同士で視線が合いやすいというデメリットがあります。視界を遮らないため、プライバシーを完全に確保するのは難しく、ブラインドの設置や、部分的に目隠しフィルムを張り付けることで対策を行うケースがよく見られます。

ブラインドは上げ下ろしの手間と時間がかかり、埃が付着しやすく清掃に手間がかかることが難点です。部分的に目隠しフィルムを貼る方法は、比較的安価で清掃の手間も懸念がありませんが、ガラスパーティションの良さを最大限に活かす方法とはなりません。

そこで、スイッチのオンオフで、瞬時にクリア状態・スモーク状態が切り変わる調光フィルムを利用される事例が増えています。
調光フィルムの最大の特長は、見せる/見せないシーンをスイッチ一つで瞬時に切り替えられる点です。

用途に応じて切り替え可能
用途に応じて切り替え可能

マウスオーバーでON/OFFが切り替わります。

タップでON/OFFが切り替わります。

開放感のある空間に

ガラスパーティションの良さを最大限に活かしつつ、視線コントロール機能を持つことかできるのが調光フィルムです。
1秒以下で透明ガラスとくもりガラスに切り替える機能は、待ち時間のストレスもなく一瞬で空間の目的をかえることができます。
透明の状態では、開放的で広がりのある空間を最大限に見せられます。
素敵な設えも、ガラスのクリア感が際立たせます。会議室の場合は、透明な状態でお迎えすることで、お部屋に入る前の安心感にもつながります。

プライバシー確保も

透明な空間から、一瞬でプライバシーを確保した空間に切り替えられることが調光フィルムのメリットです。
会議室は、プライバシーに配慮した使い方を求められる場合があります。
室内にいる人を知られたくない時、集中したい時、会議の公開を制限したい時、調光フィルムを用いることで、同じ会議室をそれぞれの目的で使い分けできます。
ブラインドや、目隠しフィルムにはない機能が調光フィルムにはあります。

プライバシー確保も
プライバシー確保も

マウスオーバーでON/OFFが切り替わります。

タップでON/OFFが切り替わります。

調光フィルムを取り入れた事例

調光フィルムを取り入れた施工例について解説します。本サイトの施工事例(https://www.silf.jp/case/)よりカテゴリーそれぞれの事例で、調光フィルムの特性がどのように活用されているか、ぜひ参考にご覧ください。

オフィス|会議室・役員室

オフィスは、調光ガラスの特性を活用しやすい事例です。
会議室の事例では、透明と白濁の切り替えで、普段は開放的で洗練された空間として演出しつつ、必要に応じ機密性や集中できる場にできます。
曲線を用いたガラス面には貼るタイプのSILFが使用可能です。

ご相談を多く頂くのは会議室のドア(扉)への施工の相談です。合わせガラスでも穴加工はできますが、幅広く対応可能なのは貼るタイプです。開き戸、引き戸、テンパードア、自動ドアなど様々な対応が可能です。ドアノブ取り付け穴、ヒンジもレーザー加工で対応いたします。

調光フィルムをいれる面積をガラス全面から一部に変更することで、施工費を抑える方法もご提案しています。

会議室・役員室
会議室・役員室

マウスオーバーでON/OFFが切り替わります。

タップでON/OFFが切り替わります。

病院|手術室・処置室

病院での施工例は、手術室・処置室、カウンセリングルーム、初療室間の間仕切りや集中治療室間の窓です。
医療スタッフ同士の意思疎通時や見渡しの必要性と同時にプライバシー保護の両立を実現しています。
従来はカーテンやブラインドで対応していた部分ですが、調光フィルムを採用することで消毒や清掃が簡単になり、病院特有のニーズを満たしました。

CT室の施工例では、放射線を遮蔽するために設置されている特殊ガラス(鉛ガラス)の上に調光フィルムを現地で後貼り施工しました。撮影用の検査着に着替える場所がなく、患者さんはCT室内で着替える状況でしたが、調光フィルムの採用でプライバシーの確保を実現することができた例です。

施設|店舗

店舗は、一目で営業中であることがわかる透明状態でお客様をお迎えし、明るく店内が見渡せる状態にしている時間と、営業時間外は白濁に切り替えて清掃や搬入などの作業を外から見えないようにすることができます。
白濁している調光フィルムにリヤ投射でプロジェクターの映像を映すと、スクリーンとして使用することが可能です。まるでテレビのような鮮明さで映像を映します。
この機能を使い、インフォメーションや広告を屋外や通路に向けて映像を流す使い方が可能です。

まとめ

調光フィルムは、スイッチのON/OFFで瞬時に透明と白濁を切り替えます。
この特長を活かし、ガラスと組み合わせることで、視線コントロールとプライバシー保護の両立を可能にします。
ブラインドやカーテンと比較して、清掃のしやすさも評価されています。

ガラス・石・木・コンクリート・タイル・金属さまざまな建築素材とも見栄えの相性が良い調光フィルムは洗練されたスタイリッシュな印象を与えます。

魅せる空間演出と、機能面で調光フィルムは選ばれています。

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